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予防ワクチン

予防ワクチン

成人になって(あるいは妊娠中に)感染すると重症化したり、お腹の中の赤ちゃんに悪い影響を与えるような病気を予防するために行うのが予防接種です。ワクチンを注射することで、その病気に対する免疫がつきます。

当院では、インフルエンザワクチン、風疹ワクチン、麻疹ワクチン、B型肝炎ワクチン、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)(サーバリックス®️、ガーダシル®️、シルガード9®️)などのワクチン接種が可能です。
2024年7月からRSワクチン(アブリスボ®️)が接種可能になりました。詳細は下記をご覧ください。
インフルエンザワクチンは当院かかりつけの方、特に妊婦さんが優先です。

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について

産婦人科だから詳しく説明できること

子宮頸がんの自然史
30歳以下の女性でもっとも多い癌は子宮頸がん(上皮内がん含む)。子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因と判明しているため、ウイルスが身体に入ってこないようにワクチン接種することで予防することができる他のがんにはない特徴を持っています。
子宮頸がんワクチンは公費接種の対象ワクチンですので、小学校6年生から高校1年生までの女性は無料でワクチン接種をすることができます(ガーダシルとサーバリックス、シルガード)。

令和4年4月から令和7年3月までの3年間は、キャッチアップ接種として接種として、平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性で過去にHPVワクチンを受けていない方も無料で接種が可能です。住民票が長崎市の女性は令和4年6月にキャッチアップ接種のお知らせがご自宅に届いていると思います

まずは話を聞きたいという方は、受診していただけたら詳しくご説明いたしますのでお気楽にお問い合わせください。

子宮頸がんワクチンの種類と費用

子宮頸がんワクチンの種類

現在日本で承認されている子宮頸がんワクチンは3種類あります。
HPVには200種類以上の型番があるとされていて、そのうち子宮頸がんのリスクとされているハイリスクHPVの型番のうち、何種類のHPVの型を予防するかどうかでそれぞれ違います。
ガーダシル(4価)は4つの型、サーバリックス(2価)は2つの型、シルガード9(9価)は9つの型をカバー(=発症予防)します。シルガード9であれば、子宮頸がんの原因となるHPVの型の約90%をカバーしていることになります。

接種スケジュール

子宮頸がんワクチン(H PVワクチン)は全部で3回の接種が必要です。
1回目は任意の時期、2回目は初回接種から2ヶ月後、3回目は初回接種から6ヶ月後です。
つまり、公費接種を行う高校1年生の場合は、9月までに初回接種を終えないと、3月までに接種完了できませんので注意が必要です。

※シルガード9(9価ワクチン)に関しては、初回接種が15歳未満の女性は2回の接種となります。


費用
(公費接種)
費用
(任意接種)
1回あたり
(税込)
ガーダシル
(4価)
無料
16,000円
サーバリックス
(2価)
無料
16,000円
シルガード9
(9価)
無料
28,000円

妊婦に接種するRSウイルス母子免疫ワクチンについて

RSウイルスとは

RSウイルスは、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%が感染し、乳幼児期における肺炎・気管支炎の原因とされている重要な感染症の一つです。症状は軽症な例から入院して酸素投与が必要になる例まで様々ですが、特に生後6ヶ月以内で感染すると重症化しやすいとされています。これまでは秋から冬にかけてRSウイルス感染の流行が見られていましたが、流行開始時期が異なったり、通年性の流行を認めることもあるとされています。

RSウイルス感染症には有効な治療法はなく、対症療法しかありません。そのため予防が重要となりますが、基礎疾患を持たない正期産で出産した健康な児に対しての薬剤はありませんでした。これまではパリピズマブ(シナジス®️)が早産児や先天性心疾患などの基礎疾患を持つハイリスク児に対して保険適用で重症化抑制薬として使用され、さらに2024年からはニルセビマブ(ベイフォータス®️)が基礎疾患を持たない児に対しても使用が可能となりましたが、こちらの薬剤はハイリスク児以外は保険適用外(自費診療)となり非常に高額です。

RSウイルス母子免疫ワクチンとは

小児に有効なRSウイルスワクチンは開発されておらず、そこで注目されてたのがRSウイルス母子免疫ワクチンです。
妊婦に接種することで、胎盤を通じて胎児へ抗体が移行することで、乳幼児期におけるRSウイルス感染症を予防するという考え方です。
接種の時期、注意事項などがございますので、以下の点をご確認ください。
ご不明な点は妊婦健診の際に医師までご相談ください。

 投与時期・投与方法:妊娠24週から妊娠36週の妊婦に対して、筋肉内に1回接種
          (当院では妊娠30週から34週前後での接種を勧めています)
接種後14日以内に出生した場合は、移行抗体が十分でないという報告もあります
効果の持続期間は約6ヶ月程度と報告されています
費用(自費診療)は33,000円(税込)です

ご希望の方は妊婦健診時、あるいは診療時間内に電話でご予約をお願いいたします

ご予約はこちらから
095-822-1103
診療をご希望の方は予約をお勧めいいたします。
予約はお電話、インターネットどちらでも可能です。
お電話は診療時間内にお願いいたします。
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当院で分娩希望の方は分娩予約をお願いいたします。
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