目次
妊娠管理
妊娠かなと思ったら
妊娠かなと思ったら早めに産婦人科を受診しましょう。
超音波検査で子宮内に胎嚢と呼ばれる赤ちゃんの袋を確認し、妊娠と診断します。
妊娠初期に超音波検査を行うことで、双胎妊娠や異所性妊娠(子宮外妊娠)、流産など異常妊娠でないかどうかを早期に発見します。
最終月経および赤ちゃんの大きさから妊娠週数、分娩予定日を決定し、妊娠10週〜12週頃から妊婦健診が始まります。
妊娠初期に超音波検査を行うことで、双胎妊娠や異所性妊娠(子宮外妊娠)、流産など異常妊娠でないかどうかを早期に発見します。
最終月経および赤ちゃんの大きさから妊娠週数、分娩予定日を決定し、妊娠10週〜12週頃から妊婦健診が始まります。
当院での妊婦健診の流れについて
妊娠週数 | 診療内容 | 備考 |
〜妊娠11週
(〜妊娠3ヶ月) | 赤ちゃんが正常に育っているか超音波検査で確認します。
最終月経や赤ちゃんの大きさから分娩予定日を決定します。
健診間隔は1-2週間ごとです。
◇経腟超音波検査(内診台)
◇子宮頸がん検診(内診台)
◇妊娠10週:クラミジア検査(内診台) | 分娩予定日が決まったら、母子健康手帳を取りに行きましょう。 |
妊娠12週〜23週
(妊娠4〜6ヶ月) | 妊婦健診がはじまります。健診間隔は4週間ごとです。
妊婦健診では、毎回体重・血圧・腹囲測定や尿検査、超音波による胎児計測があります。赤ちゃんのお顔が見える場合は、3D/4D撮影も行なっています。超音波検査が不要な方はお知らせください。
◇妊娠12週:血液検査(血液型や各種感染症検査、貧血・血糖など)
◇妊娠20週:胎児超音波スクリーニング検査、子宮頸管長測定(内診台) | 助産師による個別指導(妊娠12週)があります。 |
妊娠24週〜35週
(妊娠7ヶ月〜9ヶ月) | 赤ちゃんの胎動がわかるようになります。
出産に向けて少しずつ準備を進めていきましょう。
健診間隔は2週間ごとです。
◇妊娠24週:妊娠糖尿病負荷テスト(50g GCT)、子宮頸管長測定(内診台)
◇妊娠30週:血液検査(貧血、HTLV-1抗体検査)、胎児超音波スクリーニング検査 | 助産師による個別指導(妊娠32週)があります。
各種クラスにも奮ってご参加ください。 |
妊娠36週〜
(妊娠10ヶ月〜) | 妊娠37週から正期産に入ります。いつ産まれてくるか楽しみですね。
健診間隔は1週間ごとになります。
◇妊娠36週頃:血液検査(貧血)、B群溶連菌(GBS)検査(内診台)
◇妊娠38週頃〜:胎児心拍モニタリング(NST)
| 助産師による個別指導(妊娠36週)があります。
バースプランを見せていただき、ご希望に沿ったお産が迎えられるよう準備しましょう。 |
胎児超音波スクリーニング検査
当院では、妊娠20週・妊娠24週・妊娠30週頃に胎児超音波形態スクリーニング検査(いわゆる胎児ドッグ)を行っております。
この検査では胎児の形態異常(脳や心臓、消化管、腎臓など)や発育異常、臍帯・胎盤の位置や形などをチェックします。詳細に見ていきますのでいつもより時間がかかります。胎児の先天性疾患には数多くの種類があり、数十人に一人の胎児には何かしらの生まれつきの病気があると言われています。このスクリーニング検査では、特に生まれてすぐに新生児治療が必要な疾患を検出することを目的としています。
異常を認めた場合は責任を持って高次医療機関(長崎大学病院や長崎みなとメディカルセンター)をご紹介いたします。妊娠中に診断をすることで、出生前の胎児や出生後の赤ちゃんにとって最善の治療を行うことができます。
ただし、この超音波検査で全ての形態異常がわかるわけではなく、また形態的ではない異常(染色体異常や知能、聴覚など)は見つけることができません。腸管の異常など妊娠後半にならないと分からない異常もありますので、妊娠30週頃にもう一度スクリーニング検査を行っています。
一般的に先天性異常をお持ちの確率は1~3%と低いですが、もしお母さんが、出生前に胎児の状態を知りたくないと言うのであれば、胎児スクリーニングを受けないという選択肢もあります。その場合は、担当医師までその旨をおっしゃって下さい。
胎児3D/4D超音波検査
当院での妊婦健診では3D/4Dエコー(立体的な画像)の撮影を行なっております(無料)。
お腹の中の赤ちゃんをより分かりやすく見ることができます。
母子関係を良くするのみならず、ご主人やおじいちゃん・おばあちゃんなど診察に来れない方にも喜んでいただいております。
USBメモリ(1,000円(税込))をご購入いただき、毎回の健診時に動画、静止画を記録することも可能です。
ただし、3D/4Dエコー及び録画はサービスで行なっておりますので、録画の失敗、画像の乱れなどの不具合はご了承ください。
妊娠10週頃の赤ちゃん。お母さんの子宮の中で元気に動いています。
妊娠後半に入ると赤ちゃんの胎動も強くなりますが、お母さんのお腹の中ではあくびをしながらのんびり過ごしています。
※超音波写真掲載の許可をいただいております。無断転載はご遠慮ください。
産後健診について
1回目は産後3週間目、2回目は産後5週間目頃に行います。
お母さんは子宮の戻りや悪露の状況、全身状態の診察、赤ちゃんは体重の増え方や母乳哺育状況、黄疸や湿疹、オムツかぶれなどをチェックします。
また退院後1週間頃に、助産師による家庭訪問や電話訪問も行なっています。
また退院後1週間頃に、助産師による家庭訪問や電話訪問も行なっています。
2回目の産後健診で診療は終了ですが、その後も各種育児クラスをご用意しています。
同じ時期に出産されたお母さん同士横のつながりも大切にしたいと思っています。
同じ時期に出産されたお母さん同士横のつながりも大切にしたいと思っています。